アップローズ、アップローズ、囚人たちの大舞台 映画鑑賞
アップローズ、アップローズ、囚人たちの大舞台の映画を観に行ってきました。フランスの作品で、80年代のスウェーデンの実話を映画化したものです。
囚人たちのために演技のワークショップの講師として招かれた俳優のエチエンヌ。彼はサミュエル・ベケットの『ゴットーを待ちながら』の演目を決め、囚人たちと向き合うことになる。最初はやってられないとふざけていた囚人たちでした。でも彼らがエチエンヌの情熱に囚人たちの心が変わる。そして刑務所の管理者たちの心も少しづつ良い方に変わり公演にたどり着くことになる。
刑務所内での公演で評価を得て、再演。この公演を重ねるごとに話題に上り、ついに刑務所外の公演にこぎつける。囚人たちの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、大劇場のパリオデオン座から最後の公演オファーが届く。この最後というのは実は囚人たちが全員脱走する結末。
日本の映画であればこれは一大事。事情説明して終わりという事にはならない。でもフランス映画での反応は違っていた。エチエンヌが舞台で囚人たちが脱走したことを説明し、今までの彼らの演技の経過説明。それが観客に大喝采されるという最後。そんな映画でした。感じ方が色々あり評価が人によって違うと感じる作品でした。