デリシュ! 映画鑑賞
デリシュ!というフランスを舞台に描いたベルギー映画を観てきました。フランス革命の時代で230年前の舞台。当時のフランスは貴族と庶民が同じ場所で食を共にすることが考えられなかった。フランス料理を目で見て口に運んで楽しんでいただく。そんな形で楽しむ世界初のレストラン。そんなお話です。
主人公のマンスロンは宮廷料理人。侯爵主催の食事会で料理をふるまうお仕事。自慢の創作料理を出したデリシュ!というジャガイモ料理を出してクビになってしまう。ジャガイモというのは当時は家畜のエサに使用されていた。そんなものを伯爵主催の食事会に出し伯爵に恥をかかせてしまったのが解雇された理由である。
マンスロンは失意のうち、息子を連れ実家に戻る。そんな彼のもとに料理を学びたいというルイーズという女性が現れる。彼女の熱意に負けて希望を受け入れる。やがて美味しい料理を作る喜びを再発見。マンスロンは息子とルイーズの協力を得て、一般人のためのレストランを開業。店はたちまち大評判になっていく。
実はルイーズはマンスロンを解雇した侯爵とは因縁の関係。ルイースはその侯爵から何度も誘惑を受けていた。それを断った事で恨まれルイーズの旦那さんが仕事を追いやられ、自殺した。そのルイーズはレストランに侯爵が来たら毒を盛り殺すはずであったが流れ未遂に終わる。ルイーズが盛った毒は鶏が食べ死んでいった。マンスロンはルイーズを咎め彼女がレストランを去ることに。
彼女は修道院で、公爵を恨んできた自分を反省し心を整えていたころ、マンスロンが彼女を修道院に迎えに行く。マンスロンも息子も同じころ、レストランにはルイーズの存在が必要と思っていた時期。ルイーズは心を開きマンスロンに今までの事を説明。晴れて3人でレストランをすることになる。
レストランはその誕生と共に貴族と庶民が同じ場所で食を共にするところとなるという素敵な話でした。