假屋崎省吾の世界
《假屋崎省吾の世界》を見に行った。目黒雅叙園の三号館を貸し切っての規模。ここは普段は公開していない処。木造建築であり、7部屋に分かれている。それぞれ部屋に名前が付いていて、これらは装飾を担当した画家の名前だそうだ。どの部屋も天井、柱に見事な絵や彫刻が施されている。建築だけでもすごいのに、その空間に花を飾る。中には、12畳ぐらいの部屋に、これでもかという大きさで飾られている作品は、部屋にいることを忘れてしまうようだった。また『百段階段』といって、7つの部屋に続く、99段の長い階段の天井にも絵が描かれていた。これは、東京都指定の有形文化財だそうだ。日本人が持ち合わせる、伝統的な美意識とコラボした作品の数々。久しぶりに感じる心も身体も充実した休み。芸術の秋を満喫した日となった。